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副腎疾患に負けないでHappyになる方法なのよ 中編

こんにちは、くにゃです。
フェレットです。
昨夜は涼しくてすっかり秋の気配だったのよ。
お部屋の模様替え中なのでいろんなモノの場所が変わって楽しいのよ。
140830.gif

さてさて、昨日の続きなのよ。

まずは、頭が爆発しちゃった人もいたみたいだから簡単に復習するわね。
私達フェレットに多い副腎疾患は、幼い頃に卵巣・精巣がなくなっちゃうので代わりの働きをさせられる副腎がやたらめったら刺激されちゃうことが原因ってこと。
じゃ、刺激の元を絶ってしまえばいいんじゃない?
ってのが実際に治療として使われている、リュープリンとかメラトニン
でもそれが原因なら予防にも使えるんじゃないの???
という流れだったのよ。

それと、昨日の疑問『メラトニンとGnRH→LH, FSH→E2, Tの関係について』だけど、メカニズムは分からないもののおそらくGnRHの分泌をコントロールしているということだったのよ。


さてさて、昨日最後にご紹介した論文を読んだのよ。
タイトルは日本語にしたら『飼育フェレットにおけるGonaCon(GnRHワクチン)による副腎皮質疾患の予防と治療について』かしら???
昨日は難しかったというご意見が多かったので、分かりやすくするために少し省いたり誤摩化してお話しするのよ。
GonaConはリュープリン(3〜4週間に1回皮下注射)と同じ効果が数年続くワクチンと思って、読むのメンドイ〜って思うヒトは赤字を読んでね。

【研究の目的】
☆ 副腎疾患のフェレットに対するGonaCon投与による血中ステロイドホルモン濃度への影響を調べる
☆ 副腎疾患でハゲちゃったフェレットにGonaConを投与して治る?
☆ GonaConの投与経路による副作用と効果について、筋肉内注射と皮下注射を比較する
☆ 避妊手術済みの健康なヤングギャル&ヤングボーイにGonaConを投与して副腎疾患発症を予防できる?
どうでもいいけど皮下注射ってヒカチューって略されるんだけど、いつもピカチュウに聞こえて仕方がないのよ。

【対象と方法】
副腎疾患フェレットへのGonaConの効果
  対象:3.5〜6歳の副腎疾患のフェレット9匹
  投与方法:GonaCon 500μg(0.5ml)を22ゲージ針で首へ筋注
  採血:GonaCon投与時と2〜3ヶ月後の2ポイント
  観察期間:4ヶ月間
GonaConによる副腎疾患予防効果
  対象:1〜3.5歳の健康な個人宅フェレット88匹(避妊手術済み♀46匹と去勢済み♂42匹)
     対照としてワクチン接種しない同年齢の健康な個人宅フェレット125匹
  投与方法:33匹はGonaCon 500μgを筋注
       55匹はGonaCon 500μgを皮下注
       3年毎に1〜3回接種
  観察期間:8年間

(27匹は2回接種、13匹は3回接種したけれど、途中で採血してワクチンの効き具合=titerを確認したら1回でも効果があったので残りのフェレットさんには追加接種なし)
最初は筋注してたけど、ときどき注射部位に酷い副作用=化膿性肉芽腫ができちゃったフェレットさんがいたので投与経路変更が行われた。

GonaCon皮下注射の効果と安全性
  対象:2〜3歳の健康なフェレット13匹(♂6♀7)
  投与方法:GonaCon 500μgをうなじにピカチュウ
       1年毎に接種
  観察期間:2年間

【結果】
副腎疾患フェレットへのGonaConの効果 

ワクチン接種の前後で血中に増えていた性ホルモンが全員のフェレットちゃんで減って正常値になったのよ。
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ワクチン接種前は足腰フラフラ筋肉ひょろひょろのおハゲだったのよ。
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Use of a GnRH vaccine, GonaCon, for prevention and treatment of adrenocortical disease (ACD) in domestic ferrets.改変
協力くにゃさん


ワクチン接種後はフサフサになったの〜良かったのよー (´; ω;`)
140830c.gif
ワクチンの効き目が弱いフェレットちゃんは治るのにかかる期間や程度がちょっと控えめみたいだけど、4ヶ月後には60%以上の子がおハゲが治ったのよ。
その他の症状の治り具合はちょっと幅があるらしいのよ。
今までの報告と合わせると、副腎疾患の治療薬としてはリュープリンみたいなGnRHaに劣るようなのよ。

GonaConによる副腎疾患予防効果
8年間の観察で副腎疾患に罹ったのはワクチンなしだと84%に対して、ワクチン接種してると24%に抑制されたのよ!
グラフの縦軸は副腎疾患になっていったフェレットの割合の累積、横軸は年齢。
ワクチンを打ってないとだいたい3〜4歳くらいから病気が出て来るみたいなのよ。
健康診断での超音波検査併用は4歳からって仰る先生もいるけど、3歳からがいいかもね。
140830d.gif
Use of a GnRH vaccine, GonaCon, for prevention and treatment of adrenocortical disease (ACD) in domestic ferrets.改変

ちなみにワクチン打っても抗体ができないフェレットちゃんがいたそうよ、そのうちの1匹は3年後に副腎疾患になっちゃったって。。。
接種1年後にはワクチンの効き目は接種直後よりちょっと落ちるけど、ほとんどのフェレットちゃんが2年経っても十分効いてる範囲内だったのよ。
追加接種すれば最低2〜3年は効果があるんだって。
  
GonaCon皮下注射の効果と安全性

接種1年後の抗体の効き目は筋注と同等、なんと2年目には13匹中8匹のフェレットちゃんで抗体の効き目が増強してたのよ!(やっぱり免疫の場は皮膚にあるのよ!)
注射部位にポチができたフェレットちゃんもたまにいたけど、筋注みたいに酷くなった子は1匹もいなかったって。
2年しか診てないからもちろんだけど、誰も副腎疾患にはならなかったのよ。

素鼬が読んで簡単にしちゃったけれど、ウソはないと思うのでProの方も御安心ください。
ところでこれ、どうも研究の一番大事なところである【対象と方法】がすこーし怪しいのよ。
観察した8年間、もちろんのこと個人宅で飼われてるから光線量とか食事とかサプリとか分からないよってだけじゃなくて、どうやら研究開始のエントリーもせーので一斉に始めたというよりは少しずつエントリーしていったって感じなのよ。
途中で投与経路や回数(もちろん採血で抗体価測定して効果確認してるけど)が変更されたり。
たぶん、この数を8年という長期間も研究するのはさすがアメリカと言えど難しいんだろうと思うのよ。
数を減らしてもいいから均一化して効果と安全性を確認して欲しいところなのよ。

この論文からわかったこと
副腎疾患の治療には今まで通りGnRHa(日本だとリュープリン)が良い。
副腎疾患の予防のためには毎年1回GonaConワクチンを500μg皮下注射すると良い。


でもおそらくリュープリンとかメラトニンでも予防策(具体的には光線刺激が加わってると判断できる換毛の前後の期間に投与)がとれると思うのよ。
やってないものかと探したんだけどきっちり書かれてるものは見つけられなかったのよ。
メラトニンは日本では簡単には手に入らないけれどアメリカじゃサプリとして入手可能みたいなのよ。
個人で予防策を考えるなら換毛前後にメラトニンを使うというのも1つの方法かしら。。。
発情抑制のために使用されてるみたいだからそれに準じた使用法になるのかなぁ?
細かい仕組みの説明は省略するけれど、リュープリンもメラトニンもGonaConも副腎疾患だけじゃなくって膵腫瘍にも効くと思うのよ。


ちょっと古いけど2011年の国際フェレット会議スライド見つけたの、英語だけど興味ある方はどうぞなのよ。


最後まで読んで下さって本当にありがとうなのよ。
明日で最後、お金がかからず副作用も一切なしのフェレットもヒトもHappyになれる方法をご紹介するのよ。

明日もまた来て欲しいわたしにポチッと応援ありがとう。





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明日も楽しみ(*´-`)

難しい単語がいっぱい出てくるけど、とても面白いです(^-^ゞ
特に、筋肉注射だと肉腫が出来るのに、ピカチュウなら大丈夫、って肉体の不思議さ!

ヒューマンもアニマルも、肉体の神秘と、それを制御すべく日々進化するサイエンスのせめぎあいなんですね!
是非とも、良い方にせめぎあって行ってもらいたいものです。

9月は落ち着きそうなので、脳科学と肉体の神秘について、頑張ってblog更新しますわ(^_^;)

それまで、くにゃちゃんのお澄まし顔となっさんのドヤ顔に癒されて、脳内麻薬放出します~♪

お勉強になったわ! 明日も楽しみ!

凄く興味深いお話ありがとう!
私はFerretちゃんお家に居ないけど色々で動物の身体の仕組みがこんなに違うのに改めて認識したわ。
くにゃちゃんさすがなの!

また明日楽しみにしてるね!

くにゃちゃんキレイに生え揃ってよかったなの。

ピカチュウってなっこも思ってたらしいなの。
だけどもSCというようになってから
ピカチュウにかすりもしなくなってしまい
無念らしいなの。
だからまたピカチュウって言い続けることにしたと決心してたなの。

それにしても読めば読むほどなんで使えないのか・・・

と、いうより使わないのか謎なの。
メラトニンを使っている病院はあるみたいなの。
気になり過ぎるからお問い合わせしたいなの。

書きたいことやお聞きしたかったことを
今日全てお話してしまったらしいから
私の代筆はこれにてドロンなの。

明日の記事、期待して待ってますなの。


・・・・・・・・・・・気になって寝れないYOなの!

へびあしなのよ。

蛇足ながら、メラトニンで思いだしたので。

石井正則医師によると、メラトニンがリラックス状態や副交感神経が優位な時に分泌されるホルモンと世間では解釈されているんですga…違うんじゃないか、って。
光線量の刺激を受けて分泌される体内時計調整の機能は確かにメラトニンにあるようだけど、メラトニンの放出が大量に起きるのが、嘔吐や排便時、とくに体の毒を出そうとする作用の強い状態(つまりGeripiーの時)らしいのです。
で、汗以外で体から排出されるもの(涙・唾液・便・尿)が出る時にメラトニン値が上がる→副交感神経が優位→メラトニンはリラックスホルモンDA!となったけど、リラックスホルモンではなくて、排出に関わるホルモンではないか、リラックスとは直接関係が無いのでは、という学説が出始めてるらしいのです('ε'*)

私の周りではリラクゼーションぽいイメージを狙った『メラトニンヨガ』なんてタイトルを見掛けるようになったのに、この学説が証明されたら、今までのは一体何だったの…(((((゜゜;)になるのよねー(^_^;)

Re: 脳科学と肉体の神秘について楽しみにしてるのよ〜

ホントに生き物のからだもこころも不思議がいっぱいなのよ。
分からないことだらけだけど楽しいのよ。

bolgノンビリ待ってるのよ。

Re: ティキにゃんさんのブログも楽しみに見てるのよ

それにしても健康チェックのためのはずの胃カメラで心停止とは・・・恐ろしいのよ。

うちの下宿人も春頃に黒いう○ちが出て、ちょーびっくりして慌てて胃カメラしてもらったのよ。
ウゲェーって涙流しながらサブモニターで自分の胃の中見せて貰ってたらしいわ。
麻酔薬してたら見れない景色なのよ。

胃の中は赤い点々がイッパイだったけど先生にこんなくらいじゃ黒いう○ち出ないと思うけどなー
ピロリもいなさそうだし心配ないんじゃない?って言われて薬も貰わずあっさり終わったのよ。
下宿人、トンコツラーメン食べたから治ったとか言ってたのよ。

Re: なっさんこそホントにホッとしたのよ

メラトニン、気になりすぎるから是非教えてくださいなのよ。

夕べ下宿人が帰宅直後に聞こうと思ってた事があったことを忘れてたとガックリしてたわ。
オバカなのよ。

今朝は私が目力で起こしてあげて、トーストにマンゴージャムとバニラジャム両方乗せてご機嫌さんで食べてたのよ。
気になるからちょっとニオイを嗅がせてもらってけど、、、わたしの好みじゃないのよ。

やっぱりわたしは肉食女子なのよ。

Re: それはとかげかしら?

> メラトニンの放出が大量に起きるのが、嘔吐や排便時、とくに体の毒を出そうとする作用の強い状態(つまりGeripiーの時)らしいのです。
> で、汗以外で体から排出されるもの(涙・唾液・便・尿)が出る時にメラトニン値が上がる→副交感神経が優位→メラトニンはリラックスホルモンDA!となったけど、リラックスホルモンではなくて、排出に関わるホルモンではないか、リラックスとは直接関係が無いのでは、という学説が出始めてるらしいのです('ε'*)

ふぅぅうーむむむむーなのよ。
これでふと思い出したのがストレスホルモンと言われるコルチゾールなのよ。
ストレスがかかると体内でドバーっと産生されて体を守るけど、度が過ぎると害にもなる。

動物じゃなくて植物でもメラトニンって働いてるみたいなんだけど、害が及ぶとメラトニンがドバーっと産生されて体を守るみたいなのね。
ところで、ゲ○ピーとかウ○エーって時って体がしんどくて大変な状態じゃない?
だからメラトニンが増えてるとかないのかしら???

それかメラトニンってセロトニンから合成されるんだけど、セロトニンの作用って嘔吐・下痢なのよ、その辺りと関連ないのかしら???

でも昨日まで正しいと思ってたことが新しい発見でまるっきり大間違いとかもあるものね。
不思議がイッパイなのよ。

メラトニンヨガで思い出したんだけど、笑いヨガってのもあるのよね???

耳丸ママさん ナツメさん ティキにゃんさん

あらら・・・・
またやっちゃったのよ。
返信コメに宛名を書かせていただくの忘れちゃってたの。

タイトルと内容から分かるってことで許してなのよ。。。
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